No.28：狐尾を濡らす：ポカは意外なところで起きる
最後の最後に来て、油断があったようです。 これは8月1日に起きた出来事です。 「１日、連合の古賀伸明会長と首相官邸で会談し、７月３１日に閣議決定した日本再生戦略について 『試金石となるのが１３年度予算編成での重点配分だ。衆院任期中の最後の予算編成なので、政治主導の予算編成をしっかりやり抜きたい』と述べ、１２月までの予算編成作業に意欲を示した。...
View ArticleNo.29：多極対立から二軸対立へ
多極による対立はいかにして起きるか システムのなかに対立するサブシステムが多数存在するとき、どのような結末を迎えるのでしょうか。 拙著『先見力訓練法』で、私はこうまとめています。 「多極対立の構図では、まずあるサブシステムが突出を始める。突出するものがまだ弱い内はまわりがこれを制圧する。 けれども、やがて力をつけるともう制圧はできなくなる。 新興勢力は、自分の味方をまわりに求め始める。...
View ArticleNo.30：古い希望あるかぎり新しい希望はわかず
人間は生きている限り絶望はしないのだそうです。 絶望したと思っていると、希望がわいてくるのだそうです。 ところで、絶望したつもりの人には新しい希望がわいてくるのに、 古い希望にいつまでもしがみついている間は、新しい希望はわいてきません。 こういう視点で電力会社の行動を見ていると、まさにそのとおりだと思います。...
View ArticleNo.31：権力の二重構造が日本人はお好き
日本の組織を歴史的に見ると、常に権力の二重構造が生じているように思います。維新の会にも？ 藤原氏の摂関政治などが最初なのかも知れません。いや、歴史に表われない、あるいは私がまだ知らない古い歴史にもそういうことがあったのかもしれません。 歴史が下って、鎌倉幕府になっても、相変らずそんな状況がつづきます。後醍醐天皇の建武の中興以降、その傾向はますますはっきりしてきます。 これをして、権威と権力の分離。...
View ArticleL研の組織行動学とは
（この記事は2009年4月9日に書かれたものです） このブログでは、組織内ポリティックスを扱うことはあまりありません。私自身は、大きな組織のなかで立ち回った経験がありませんので、そういうのは得意ではありません。おそらく、その面では読者諸兄のほうが、私よりよほど熟達しておられるでしょう。...
View Article弱い組織ほど組織力を強調する
先日のサッカー、対フランス戦。日本もずいぶん力がついてきたものです。 ところで、サッカーがなぜここまでこれたのか分析すると、組織強化の共通点が見出されます。 だいたい、どこの国でもあるスポーツを振興させるときは、少数精鋭主義をとります。日本サッカーも長い間、少数精鋭主義でした。 この方式は、そこそこの力にまで、比較的短い時間で到達できます。ただ、世界最強の実力者とはなかなか渡り合えません。...
View Article飛行機を改良しても月には行けない
「月に行こうという目標があったから、アポロは月に行けた。飛行機を改良した結果、月に行けたわけではない」 楽天の三木谷さんの書いた本に出ていた一項目ですが、たしかにその通り。 決意・決断と手段を取り違えている人が多いので実に困る。 脱原発というと、必ず代替エネルギーはどうなるんだ、とマスコミは誰に洗脳されているのか知りませんが大騒ぎです。 そういうことじゃないのです。...
View Article知らざれる丸投げの罪
企業が仕事らしいことをしてもいないのに、下請けに仕事をまわして、がっちり中間マージンをとることがあります。 こういうのは丸投げといわれて、忌み嫌われます。 それはそうだ。何もしていないのに、丸儲けなのですから。...
View Article知はいつも情にいっぱい食わされる
知はいつも情にいっぱい食わされる――ラ･ロシュフコー 今日の昼にワイドショーを見ておりました。民主党内で野田総理に反対する人たちが解散反対を叫んでいることについて扱っていました。 なかには野田総理を代えろと言う議員までいるそうです。 それに対して、政治評論家が、これはおかしいと。筋が通らぬと。...
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